こやぎがやってきた
田島征三のヤギ絵本の代表作。実際にヤギと暮らす中で綴った日記絵本。元気な子ヤギがやって来て、なほこちゃんはすぐに仲良くなりますが…!
- 出版社
- 偕成社
- 作者
- 田島 征三
- 発行年
- 1981年
- 価格
- 1,430円(税込)
1969年に田島征三が東京都西多摩郡の旧日の出村に越してから、ヤギを飼い始めました。メエメエ!とよく鳴くので「しずかしろ!」と言っている内に、しずかという名になりました。そう!今、絵本と木の実の美術館で暮らしている母ヤギもしずかといいます。絵本から飛び出して、子ヤギを産み立派な母ヤギになりました。この絵本は、ヤギとの生活の記録をそのままに描いた日記絵本です。
「しずか」というのは、春、ぼくの家にもらわれてきた山羊の名前です。この絵本は、子山羊のしずかがお母さんヤギになるまでのお話です。みんな本当にあったことをもとに創りました。だからこの絵本は家畜とその飼い主一家の絵日記のようなものです。 田島征三
-絵本の冒頭より
ある日、なほこちゃんの家に、子ヤギがやってきます。すぐに仲良くなったなほこちゃんは子ヤギの綱を取ってやりましたが、あっという間に子ヤギは遠くへ行ってしまいます。里山の風景が広がる景色の中で、なほこちゃんは必死に子ヤギを追いかけます。人の優しさと、ヤギの躍動する様子が画面いっぱいに表現されています。
この絵本は、「ヤギのしずか」シリーズとして7部作になっています。1975年に出版後、ベストセラーとなり話題となりましたが、田島征三の意志により絶版とします。読者からの強い要望により1981年に再び出版されました。それから約40年経った今でも、「ヤギのしずか」シリーズをはじめとするヤギの絵本は大人気です。
【関連する作品】
▼「ヤギのしずか」シリーズ
≫②『しずかのけっこん』
≫③『しずかおめでとう』
≫④『しずかとぽろ』
≫⑤『さよならぽろ』
≫⑥『とうさんのちちしぼり』
≫⑦『しずかのさんぽ』
▼田島征三のヤギ絵本
≫『やぎのしずかのしんみりしたいちにち』
≫『やぎのしずかのたいへんなたいへんないちにち』
≫『こやぎがめえめえ』