鉢&田島征三・絵本と木の実の美術館

冬季休館中| CLOSE

2024.4.20(土)

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NEWS

お知らせ

シズリンありがとう

9月5日、絵本と木の実の美術館の宣伝部長であるボイスアーティストのおおたか静流さんが逝去されました。 突然の訃報に、事実を受け入れるのに時間を要しましたが、これまで美術館および鉢集落を全力で応援し続けてくださった静流さんに、心からの感謝と共に哀悼の意を表します。 自称宣伝部長おおたか静流さんとの軌跡をまとめました。 以下、みんなが親しんだシズリンという呼び方で書かせていただきます。 シズリンが美術館の応援のために駆けつけてくれたのは、2009年の美術館開館前でした。東京でのプレイベントで唄ってくださいました。あの時からずっと、シズリンは美術館に寄り添い続けてくれました。

2009年の秋には、絵本と木の実の美術館でのはじめてのコンサート。
「たいじのうた」に涙しました。

2012年、どうらくオルガンの前で開催した野外コンサート。ロバの音楽座と共演し、サプライズゲストに梅津和時さんを呼んでくださいました。この時聴いた「東北」に、みなこころ揺さぶられました。

2013年、企画展「おおたか静流博覧会〜シズリンのユートピア〜」を開催。一夏のシズリンワールドは大盛況で、集落とのつながりも深まりました。
「こえや」はちょっとしたブームになりました。

この年から始まった集落の盆踊りとコンサートを合わせた「BACCA*GOHGIな鉢祭り」。シズリンが名だたるミュージシャンを鉢集落に呼び寄せ、夏の一夜を大いに盛り上げてくださいました。

2014年、大雪の中冬眠中の絵本と木の実の美術館で行われたレコーディング。こまっちゃクレズマ全メンバーとシズリン、鉢の方々も集結し「トペラトトのおどり」が収録されました。この頃から、「自称宣伝部長!」と自ら名乗り美術館をさらに協力にバックアップしてくれました。春にはCD「トペラトトのおどり」完成発表コンサートを開催。体育館に集まった全員で踊りました。

2015年、絵本「おもいでをたべるオバケ トペラトトのはなし」が完成。シズリンと田島征三初のコラボ絵本。シズリンの想いが沢山詰まった絵本は、大人気になりました。

2015年のトリエンナーレでは、館内の作品改修制作で一緒に汗を流してくれました。

2015年の「BACCA*GOHGIな鉢祭り」。会場中で「トペラトトのおどり」を全員で踊り狂い、大変な盛り上がりでした。

2016年、シズリンの新しい楽曲「おせなか音頭」がリリース。「BACCA*GOHGIな鉢祭り」で、この世とあの世をつなぐおせなか音頭を月夜の下踊りました。

ナイトミュージアムも、おせなかさんが大活躍。シズリンを筆頭に、小さなおせなかさんが沢山誕生しました。

2017年、廃材打楽器奏者の山口ともさんとシズリンの展覧会。2013年ぶりとなるシズリンワールドで、とても楽しい夏になりました。

2018年、トリエンナーレで迎えた「BACCA*GOHGIな鉢祭り」は、今までの集大成とも言える印象的な夜となりました。

2019年、絵本と木の実の美術館創立10周年企画も、常に伴走してくれたシズリン。

こうして振り返ると、開館前からずっと全力で応援してくれていました。
シズリン、あなたが鉢で起こしてくれた風は、集落のばあちゃんたちを笑顔にし、地域の子どもたちを笑顔にし、美術館が地域で生きる原動力になりました。
どんなに感謝を伝えても足りませんし、できるなら、もう一度会って感謝を伝えたいです。
シズリンが鳴らしてくれた鐘を、これからはみんなで鳴らし続けます。

心よりご冥福をお祈り申し上げます。

絵本と木の実の美術館 スタッフ一同

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