ふるやのもり

田島征三の絵本デビュー作。この作品をきっかけに、絵本作家としての道を歩み始めます。昔話の独特の雰囲気を表す色味や表情、ぞくぞくっとするスリル感は、時代を超えて尚、子どもたちにも人気です。
- 出版社
- 福音館書店
- 作者
- 絵 田島 征三 再話 瀬田貞二
- 発行年
- 1969年
- 価格
- 990円(税込)
- その他
- 再話 瀬田 貞二
タイトル「ふるやのもり」は“古い屋根が雨漏りすること”を意味します。湿っぽい夜の古屋で暮らすじいさんとばあさんの会話からはじまる物語は、「ふるやのもり」をこの世で一番恐ろしい化け物と勘違いすることからストーリーが動きます。
福音館書店が長年発行している「こどものとも」第一号として出版されたのがこの作品。1965年の時、田島征三は25歳でした。この作品を契機に、長新太や瀬川康夫、赤羽末吉との親交がはじまります。それまでの時代にはなかった、新たな画力の絵本として一石を投じたのでした。
「ほぼ日刊イトイ新聞」のインタビュー記事で、当時のことを田島征三が語っています。
≫いのちのグリグリを描きたい。第4回ふるやのもり
【関連する作品】
▼田島征三が手がけた昔話
『ちからたろう』(再話)
『あたまにかきのき』
『かちかちやま』