鉢&田島征三・絵本と木の実の美術館

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2022.9.28(水)

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Tashima Seizo Picture book field

絵本のはらっぱ

おきらっしゃい!どうらくじんさま

「ゲンゲラヤマのゲラポッポ」山からおそろしい声が聞こえま。ユウキとユカとケンタは「オラにゃどうらくじんさまがついてるんが!」言い返しますが、あっという間にユカちゃんが…!救ってくれたのは、竹から生まれた「どうらくオルガン」と、藁から生まれた「どうらくじんさま」。

出版社
えほんの杜
作者
作・絵 田島征三
発行年
2012年
価格
734円(税込)
その他
写真・構成 しおざわふみお

2012年の第5回大地の芸術祭で展開された作品「どうらくオルガンちちんぷいぷい」。
集落全体が空間絵本になり、竹と藁を材料として使った壮大な作品群が展開されました。
≫作品「どうらくオルガンちちんぷいぷい~道楽神さまと子どもたち~」

この時にあわせて出版されたのが絵本『おきらっしゃい!どうらくじんさま』です。
道楽神とは、越後妻有で小正月に行われる伝統行事「どんど焼き」で祭られる神様です。稲作農家が多いこの地域では、各世帯から藁を集め、巨大な塔を作ります。五穀豊穣・安全祈願を祈って、正月飾りなどと一緒に燃やします。天に昇る火を見つめながら、歌います。

「どうらくじんのばーかが
出雲崎によーばいて(呼ばれて)
あーとのいーえをやーかいたやーかいた(留守の家を焼かれてしまった)」

どうしてこんな唄が歌われるのかは、謎です。物語に登場するユウキ・ユカ・ケンタは、絵本『学校はカラッポにならない』でおなじみの真田小学校の最後の在校生です。3人が山で遊んでいると、まものの恐ろしい声が聞こえ、ユカちゃんがさらわれています。救ってくれたのは、竹から生まれた「どうらくオルガン」と藁から生まれたどうらくじんさまでした。「どうらくオルガン」は、竹の巨大楽器ハウス作品として制作され、ロバの音楽座の松本雅隆さんが楽器製作を手がけ、竹の調達は鉢集落の方々の協力により完成しました。

※現在は、長野県小諸市にある「茶房 読書の森」に恒久設置されています。

どうらくオルガンの音楽によって目を覚ました道楽神さまが、自らの藁を使ってマモノをたおしユカちゃんが戻ってくるという物語。この土地だからこそ、田島征三と絵本と木の実の美術館があるからこそ生まれたお話です。

【関連する絵本】

▼絵本と木の実の美術館の空間絵本と連動する絵本
≫『学校はカラッポにならない』
≫『ヒミツのかいだん』
≫『わたしの森に』
≫『とわちゃんとシナイモツゴのトトくん』
≫『トペラトト~おもいでをたべるオバケのはなし』

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