贈賞理由(公式ページから抜粋)
1965年、絵本『ふるやのもり』でデビュー。1969年、『ちからたろう』で第2回ブラチスラバ世界絵本原画展金のりんご賞を受賞。後に同展国際審査委員を務めるなど日本を代表する絵本作家である。新潟県十日町の廃校を利用した「絵本と木の実の美術館」で「空間絵本」にチャレンジするなど、多様で意欲的な作家活動を展開。〈日・中・韓平和絵本〉プロジェクトを主導し、自作の『ぼくのこえがきこえますか』は、国際的に高く評価されている。傘寿(80歳)を迎えた昨年、少年時の原体験をモチーフにした絵本『つかまえた』で、生きものの命と向き合った生々しい感触を躍動的に再現するなど、デビュー以来半世紀以上にわたって常に斬新で意欲的な挑戦をし続け、絵本文化を牽引してきた功績は高く評価される。